介護職は、仕事の責任感や肉体的な負担が大きい仕事と言われており、「向いていないから辞めたい」と悩む方も多いのではないでしょうか。 

今回は、介護職を辞めたいと思う理由や、辞めたくなってしまったときの対処法を紹介します。また、介護職を辞めてよかったと思える点のほか、辞めないメリットも解説しているので、ぜひ参考にしてください。 

介護職を辞めたい理由に多いもの 

介護の仕事を辞めたいと思う理由はさまざまです。ここでは、介護職を辞めたい理由に多いものを紹介します。 

人間関係がつらい 

介護職を辞めたい理由に多いものとして、職場の人間関係が挙げられます。介護スタッフや施設の利用者、その家族などと接することが多い現場は、人間関係でストレスを抱えてしまうことも少なくありません。 

また、職場にはさまざまな職種や経験年数の違う人が多く働いており、意見が合わないと衝突してしまうこともあります。人手不足でマネジメントができていない職場は、特に精神的ストレスを抱えやすいと言えるでしょう。そのため、職場の環境に耐えられず辞めたいという考えに至ると考えられます。 

多忙な割に給料が低い 

介護職はやりがいのある仕事ですが、給料が見合っていないと不満を抱える人もいます。平均年収は月収にすると20万円前後で、他業種と比較すると給与水準は低い傾向です。 

たとえ働きやすい職場であっても、重労働の割に給料が安いと感じてしまうと、辞めたいという考えに直結することも珍しくありません。 

肉体的・精神的な負担が大きい 

利用者の身体介護や生活援助など体力を使うことが多いことから、肉体的な負担が大きいことも辞めたいと思ってしまう理由の一つです。 

施設によっては夜勤や休日出勤もあり、長時間の肉体労働から体を痛めてしまう人も少なくありません。また、業務量の多さや精神的負担から限界を感じてしまい、辞めざるをえないと感じてしまう人も多いようです。 

施設の方針に合わない 

介護施設や事業所には、経営方針や理念があります。自身の価値観と合わない場合、理想の介護ができないと不満に思う人もいるでしょう。 

また、利益重視で現場の声に耳を傾けてくれない施設では、利用者やその家族の希望に沿った介護ができないことも多く、やりがいを見出せない人もいます。 

将来に不安を感じる 

介護の仕事に就いたものの、「給料が上がらない」「キャリアアップが見込めない」など、将来に不安を覚える人も多くいます。 

その他、体力的な問題、年齢、資格が必要かどうかなどの問題から、将来のことを考えて別の仕事に転職したいと考える人も少なくありません。 

責任が大きい 

介護の仕事は専門業務で、体力・精神的負担が伴う責任感の大きい仕事です。未経験でも始められますが、実際に働いてみると想像よりも大変な仕事だったと実感する人も多いでしょう。 

自身が思い描いていたイメージとのギャップから、辞めたいと思ってしまう人も多く見受けられます。 

介護職に向いていない 

介護業務には、入浴介助や排泄介助といった身体介護があり、潔癖症の場合は、性格的な問題から辞めたいと悩む人もいるようです。 

また、身体的介護だけにとどまらず、介護スタッフや利用者、その家族とのコミュニケーションが不可欠な仕事です。他者とコミュニケーションをとるのが苦手な人にとっては、不向きな職場と言えるでしょう。 

介護職を辞めたくなったときの対処法 

介護職を辞めたくなった場合、どのように対応するとよいのでしょうか。ここでは、介護職を辞めたくなったときの対処法を解説します。 

辞めたい理由を整理する 

介護職に限らず、どのような仕事でも辞めたいと思ってしまうことはあります。一時的な感情で決めてしまわず、辞めたいと思う原因を突き止めるこが大切です。 

 まずは、今抱えている問題や不安などを紙に書き出して整理しましょう。自分の気持ちを整理し客観的に見つめることで、これから進みたい方向性や改善点を見出せることがあります。 

周りの人の意見を聞く 

1人で悩みを抱えていても、解決できないこともあります。辞めたい気持ちがあるときは、周りの人の意見を聞いてみましょう。信頼のおける上司や同僚に相談することで、気付かなかったことや解決策が見つかることもあります。 

職場で相談できない悩みなら、友人や家族に話を聞いてもらうことで、気分が楽になったり冷静さを取り戻したりできるかもしれません。 

小さな目標を作る 

介護職を辞めたいと感じたときは、小さな目標を作って仕事に臨むのもおすすめです。具体的に目標を達成することで、仕事に対するやりがいやモチベーションは徐々に上がるでしょう。 

小さい目標から大きい目標にトライしていくことで、介護技術のスキルアップにもつながります。 

仕事と距離を置く時間を作る 

身体的な疲労や責任感の重さからストレスを感じ、介護職を辞めたいと思ったら、一旦仕事と距離を置く時間を作りましょう。休日にリラックスしたり好きなものを食べたり、趣味に没頭したりと、ストレスを発散することで心に余裕が生まれます。 

睡眠不足が続いているなら、しっかり睡眠をとりましょう。心身ともにリフレッシュすることで、辞めたいと思っていた気持ちを抑えられ、前向きに取り組めるようになるでしょう。 

転職する 

いろいろな方法を試しても辞めたい気持ちが変わらないのであれば、思い切って転職して環境を変えるのも一つの手段です。転職先は焦って探さず、今抱えている問題が解決できる職場を探すようにしましょう。自分の求めている職場ややりたいことをよく認識したうえで、転職活動を進めていくことが大切です。  

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ガップリン 
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介護職を辞めてよかったことはある？ 

さまざまな理由で介護職を続けることができないケースもあります。ここでは、介護職を辞めてよかったと思えるポイントついて解説します。 

人間関係が楽になった 

介護職を辞める理由として多く挙げられるのが、人間関係の悩みやストレスです。現在の仕事を辞めたことで、人間関係による悩みから解放されて楽になったという声はよく聞きます。 

介護スタッフならではのストレスや人間関係によるしがらみがなくなれば、辞めてよかったと思えるでしょう。 

プライベートを楽しめるようになった 

介護職は、夜勤や休日出勤が多く、生活が不規則になりがちです。休みの日は、体力を回復するだけで終わってしまう方も多いでしょう。 

介護の仕事を辞めたことで、家族や友人と過ごす時間が増え、プライベートが充実し楽しめるようになったという人も見受けられます。 

体の負担がなくなった 

介護の仕事は体力を必要とする業務が多く、疲労の蓄積により、年齢問わず慢性的に腰痛などを抱える人も少なくありません。また、年齢を重ねるにつれて体力が低下し、以前よりも負担が大きくなったと感じる方も多いでしょう。 

介護の仕事を辞めて不規則な勤務や重労働から解放された方の中には、体が楽になった方もいます。 

あらゆるストレスから開放された 

介護職を辞めたことで、あらゆるストレスや悩みから解放されたという声もあります。 

介護の仕事にやりがいを感じていても、肉体的・精神的なストレスから限界を感じていた人にとっては、辞めることで解放されたことはメリットと言えるでしょう。 

介護職を辞めないメリット 

介護職を辞めたい気持ちがある一方、「諦めることで知識や経験が無駄になるのでは」と、このまま続けるべきかどうか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ここでは、介護職を辞めないメリットや続ける魅力を紹介します。 

雇用が安定している 

高齢化が進んでいる日本では、2040年に65歳以上の高齢者が全人口の約35％となると予測されています。そのため、介護職は雇用が安定していて、今後も需要は高まる傾向にあると言えるでしょう。 

未経験や無資格者でも就職しやすいだけでなく、働きながらキャリアアップできる点は大きな魅力です。長く勤務している人は、転職するメリットやキャリアに対する影響を一度考えてから決断することをおすすめします。 

待遇改善の可能性がある 

2012年に処遇改善加算制度が施行され、介護業界の全体的な給与改善が図られています。今後も待遇改善は続くと見られており、将来的に給与が上がっていく可能性も期待できます。 

介護職がつらいと感じるときは、資格を取得しキャリアアップすることも考えて将来設計を描いてみましょう。 

介護職の離職率はそれほど高くない 

厚生労働省が発表している「令和3年雇用動向調査結果」よると、介護職員の離職率は他の業種よりもそれほど高くはありません。むしろ、サービス業や飲食業、娯楽業のほうが、高い離職率を示していることがわかっています。介護現場の労働環境は、改善されてきているといってもよいでしょう。 

安易に他の業種に転職することは、転職を繰り返すことにつながりかねません。 

介護職を辞めたいときは理由をはっきりさせてから 

さまざまな理由から、介護職を辞めたいと思う人は少なくありません。まずは、不安や不満を書き出し、辞めたい理由を客観的に見つめてみましょう。 

どうしても辞めたい気持ちが変わらなければ、コスモスで楽しくやりがいのある転職先を見つけてみてはいかがでしょうか。興味のある方は、ぜひ動画の現場紹介をご覧ください。