ヘルパーが介護訪問に疲れたと思う理由とは？しんどいときの対処法についても紹介

介護職の中でも、訪問介護は疲れを感じやすい仕事と言われています。では、訪問介護のヘルパーが疲れてしまう理由はどんなところにあるのでしょうか。 

本記事では、訪問介護で疲れたと感じる理由と併せて、疲れを解消するための対策や、訪問介護の経験を活かせる転職先についても解説します。 

訪問介護をしていて疲れたと思う理由 

訪問介護をしているヘルパーが疲れたと感じる理由には、主に3つ挙げられます。 

• 体力的に疲れた 
• 訪問先で利用者の対応に疲れた 
• 労働条件や人間関係に疲れた 

以下では、3つの理由について詳しく見ていきましょう。 

体力的に疲れた 

入浴や排泄の介助、ベッドと車いすの乗り移りなど、訪問介護では利用者の身体介護が多く、体力の消耗が激しいという点が挙げられます。 

また、1日に何件も利用者の家を回ることもあり、場所によっては自転車や徒歩で移動するため、介護の時間以外でも疲れてしまうというケースもあるようです。 

訪問先で利用者の対応に疲れた 

訪問介護は、基本的に利用者と介護者の1対1で行います。フォローしてくれる他のヘルパーがおらず、緊急事態にも1人で判断、対応しなければなりません。このような訪問介護ならではの責任やプレッシャーから、精神的に疲れたと感じてしまうことも珍しくありません。 

また、利用者だけでなくその家族とも接する機会もあるため、人間関係がうまくいかない場合はストレスを感じやすいでしょう。 

労働条件や人間関係に疲れた 

労働条件の悪さや職場の人間関係に対する不満も、訪問介護が疲れたと感じる一つの要因です。 

ヘルパーの報酬は介護を行なった時間で計算されるため、登録制やパートのヘルパーは実働時間と訪問時間が合わずに、給料が発生しないという事態も起こります。 

他にも、職場の上司や同僚、関係機関との交流も業務には欠かせず、人間関係が大きな負担になる場合もあるでしょう。 

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訪問介護に疲れたときの対策 

訪問介護の仕事に疲れてしまった場合、どのようにして解決すればよいのでしょうか。ここからは、訪問介護に疲れたときの対策を解説します。 

事業所の管理者に相談する 

利用者との相性がよくない場合や、身体介護が大きな負担になっているなら、事業所の管理者やサービス提供責任者に相談し、担当を変更できるか相談するとよいでしょう。 

ヘルパーは事業所にとって貴重な人材であるため、相談や交渉をためらう必要はありません。情報の共有や改善の希望は、事業所のためにも必要です。 

自己解決の方法を考える 

事業所に相談する前に、自己解決できる問題もあります。ヘルパーの負担になりやすい利用者宅までの移動は、公共交通機関を利用するなどして、疲労の軽減を図りましょう。 

また、精神的なストレスは趣味をもつことで解消しやすく、仕事への新たな意欲にもつながります。肉体的・精神的に疲れをため込まないように、自分なりに工夫することも大切です。 

キャリアアップを検討する 

キャリアアップを目指すことで、介護業界で働く選択肢が増え、現状の不安やストレスの解消が可能です。資格の取得により対応できる業務の幅が広がり、待遇面の改善にもつながるでしょう。 

以下では、キャリアアップにつながる資格を2つ紹介します。 

介護福祉士 

介護職の資格において唯一の国家資格である介護福祉士は、利用者への生活援助から家族へのアドバイス、職員のマネジメントなど幅広く対応できる介護のスペシャリストです。 

福祉系の大学や専門学校への通学により受験資格を得るほか、介護現場で実務経験を積むことで受験を目指す方法もあります。実務経験は3年以上および540日以上の従事と、実務者研修の講座を修了している方が受験対象です。 

ケアマネジャー 

利用者とその家族に、必要な介護や支援についてアドバイスし、利用者が自立した生活を送れるようにマネジメントを行うのがケアマネジャーです。 

資格取得には実務経験が必要で、医師や栄養士などの国家資格に基づく業務、もしくは生活相談員などの相談援助業務に従事した経験が不可欠となっています。 

どちらの業務も5年以上および900日以上の従事が条件となり、試験に合格したあとは介護支援専門員実務研修を終了しなくてはなりません。 

他の介護職に転職する 

訪問介護での働き方に限界を感じた場合は、これまでの経験を活かして、介護施設に転職する方法もあります。介護施設では夜勤の求人募集も多いため、夜勤も選択肢に入れることで収入アップも期待できるでしょう。 

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訪問介護の経験を活かせる転職先 

訪問介護の経験を活かせる転職先として、主に以下の5つの介護施設が挙げられます。 

特別養護老人ホーム 

自宅で生活するのが難しい、要介護度3以上の高齢者が対象になっている介護保険施設です。業務では身体介護が多いものの、スキルや経験が豊富なヘルパーは歓迎されるため、好待遇の施設も多いでしょう。 

介護技術をさらに磨きたい方や、収入の安定を希望する方におすすめです。 

有料老人ホーム 

有料老人ホームは、ほとんどの場合、民間企業が運営します。サービスの内容や入居者の要介護度は施設によってさまざまで、介護を行う「介護付き」や、介護を受ける場合は外部サービスと契約する「住宅型」などがあります。 

接客やサービス面を重要視している施設が多く、訪問介護で培った利用者への丁寧な介護を行うスキルが活かせるでしょう。 

グループホーム 

入居者の定員が18人以下の小規模な入居施設です。認知症の高齢者が、支援を受けながら共同生活を送ります。小規模なので、訪問介護で1対1の介護を行なった経験が活かせるでしょう。 

アットホームな職場を好む方や、認知症ケアを含む介護スキルを学びたい方におすすめです。 

デイサービス 

要介護度の低い高齢者が多く、日中だけ食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを提供する施設です。身体介護が少ないため、ヘルパーへの体の負担を軽減できるほか、日中だけ働きたいという人にも向いています。 

小規模多機能型居宅介護施設 

自宅で生活することが可能な高齢者を対象にした施設で、訪問・通い・宿泊を組み合わせた介護サービスを提供します。訪問介護での経験が活かせるのはもちろんですが、利用者の要介護度が比較的低いため、通常の訪問介護に比べて身体介護の負担も少ないのが特徴です。 

3つのサービスに柔軟な対応ができる方や、介護スキルを幅広く学びたい方に向いているでしょう。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン


訪問介護で培ったスキルが、他の介護現場で活かされるケースはどんなものがあるっす？


1対1のコミュニケーション能力が上がるから、利用者さんへの対応が上手になるほか、訪問介護は1人で動くことも多いので、緊急時の対応もできるようになります。
料理などもしていたら、高齢者のグループホームなどであれば、スキルを活かせる場面もあると思います。 


ガップリン

【インタビューまとめ】 

訪問介護で身に付けたスキルは、他の施設でも活かせるようですね。訪問介護に疲れたと感じている方は、身に付けたスキルを活かして転職を考えてみてもよいかもしれませんね。 

ガップリン 
日本一バズってる介護士！TikTokフォロワー6万人♪ 
主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️ 
求人サイト『コモエス』の公式アンバサダー。 

訪問介護の仕事に疲れたら次の選択肢に目を向けよう 

訪問介護の仕事に疲れてしまったときは、視野を広げて選択肢を増やしてみましょう。上司への相談やストレスの発散方法、経験を活かした転職先などに目を向けることで、現状から抜け出すヒントが見つかるかもしれません。 

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