ユニット型特養の勤務はきついって本当？その理由や勤務するメリットについても解説 

ユニット型特養の勤務はきついって本当？その理由や勤務するメリットについても解説 

導入 

きついと言われることもあるユニット型特養での勤務ですが、その理由が知りたい方も多くいるのではないでしょうか。 

そこで今回は、ユニット型特養の特徴やきついと言われる理由、ユニット型特養で働くメリットなどを解説します。ユニット型特養で働くか迷っている方や、自分がユニット型特養の職員に向いているか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 

そもそも特養とは？ 

特養とは、在宅での生活が困難になった高齢者が入居できる公的な介護保険施設のことで、「特別養護老人ホーム」の略称です。公的機関が運営しているので、民間運営の有料老人ホームに比べて料金の設定が低めではありますが、対象は日常生活が困難な高齢者であり、要介護3以上の人しか入所できないなど入所における厳しい条件があります。また、原則として終身にわたって介護を受けられることから入所希望者が多く、条件を満たしていても入居待ちになるケースも多いのが現状です。 

特養には、「従来型特養」と「ユニット型特養」の2つのタイプがあるので、それぞれについて理解しておきましょう。 

特養の種類 

まずは、特養の種類について紹介します。・ 

従来型特養 

従来型特養の居室は一般的に、1部屋に4人で入居する相部屋です。入居者に対して専任の介護士がつくことはなく、施設に勤める職員が全員で入居者の介護を担当します。入居者個人に合わせたきめ細かいサポートは難しくなりますが、複数人の介護士による集団ケアを提供することが可能です。 

複数の介護職員の中で仕事ができるので、新人介護士は安心して働けるでしょう。 

ユニット型特養 

ユニット型特養では、入居者一人ひとりに個室が与えられます。2002年に法制化されたスウェーデン発祥の形態で、入居者のプライバシーが保護され、自宅との変化が少ないことから精神的負担も軽減できるという魅力があります。 

約10部屋で1つのユニットを構成していることからユニット型と呼ばれており、共用部にはすべての利用者が使えるリビングなどを設けられている施設がほとんどです。各ユニットには専任の介護士がつき、介護士には入居者一人ひとりに合わせたきめ細かいサポートができるスキルが求められます。 

特養の仕事の種類 

ここからは、特養に勤務する介護士の主な業務内容について解説します。 

身体介助 

身体介助には、トイレの介助やおむつ交換、入浴介助やベッドから車椅子への移動介助などさまざまな業務が含まれます。特に、要介護度が高めの入居者を受け入れている特養では、入居者個人に合わせて必要な介助を行える判断力が求められるでしょう。 

食事介助 

食事介助では、食事の準備や提供から薬の投薬や食後の口腔ケア、後片付けなど入居者がスムーズにな食事をできるようにサポートします。また、入居者がしっかりと栄養を摂取できるように、食事を飲み込めたかどうか見守ることも大切な仕事です。 

レクリエーション・運動の機会の提供 

入居者が少しでも自立した生活を送れるように、レクリエーションや運動の機会を提供します。レクリエーションを通じで入居者同士がコミュニケーションをとり、運動機能が衰えないように適度な運動を行うことは、入居者が寝たきりになったり孤立したりするのを防ぐことにもつながるでしょう。 

入居者の家族とのコミュニケーション 

入居者の家族に近況を報告したり、変わったことがあればすぐに連絡したりといったコミュニケーションをとることも介護士の仕事です。ときには、入居者に安心感や幸福感を得てもらうために、入居者と家族が良好な関係を築けるサポートをすることも必要でしょう。 

入居者の健康管理 

介護職員は、常に入居者を観察し変わったことがないか確認しなければなりません。特に、特養には認知症や障がいのある入居者も多いため、本人が体調不良をうまく伝えられないケースもあります。 

介護職員は医療行為を行えないため、少しでも変わったことがあればすぐに提携先の嘱託医に連絡し、適切な指示を仰ぎましょう。 

ユニット型特養の勤務がきついと言われる理由 

入居者にとってメリットの多いユニット型特養ですが、なぜ勤務がきついと言われるのでしょうか。ここでは、ユニット型特養の勤務がきついと言われる理由を見ていきましょう。 

シフトがきつい 

ユニット型特養では、各ユニットに配置した専任の介護職員の中でユニットごとにシフトを組むケースが多くなります。たとえば、1ユニットを5人の職員でまわす必要がある場合、5人で早番や遅番、夜勤などに対応するのは大変だと感じることもあるでしょう。 

従来型特養と比べて仕事が覚えにくい 

従来型特養は職員全員で入居者全員の介護をするため、先輩などから仕事を教えてもらえる機会が多いですが、ユニット型特養はその機会が少ない傾向にあります。1ユニットに配属される職員の数も限られるため、自分で考えて対応する場面も多く、初心者にとってはきついと感じる場合もあるようです。 

夜勤がきつい 

ユニット型特養の夜勤では、2ユニットごとに職員を1人以上配置することが人員配置基準で決められています。つまり1人で2ユニットの対応をする可能性もあるため、夜勤の場合20人程度の入居者をみなければならないケースも考えられます。このように、職員1人にかかる負担が大きくなる場合があるため、きついと感じる人もいるのでしょう。 

ユニット型特養で働くメリット 

ニット型特養で働くことには、さまざまなメリットもあります。 

やりがいを感じやすい 

ユニット型特養では、1人の入居者に割ける時間が長いため、入居者とのかかわりが深くなります。 

入居者一人ひとりに丁寧に向き合うことで、介護士としての対応が入居者の快適な生活に直接つながることも多くやりがいを感じやすいでしょう。また、入居者の家族とも親密になる傾向があることから、感謝の言葉をもらえる場面も多くなり、仕事のモチベーションも高めやすくなります。 

介護スキルが向上する 

各ユニットに専属の介護士がつくユニット型特養では、一人ひとりの入居者に合わせたきめ細かなケアが必要になるため、自然と介護スキルが向上していきます。また、要介護度の高い高齢者の相手をすることで、介護スキルだけでなく介護職員としてのコミュニケーション能力も高められます。 

レベルの高い現場に従事したことのある経験は、今後のキャリアアップや転職大いに役立つでしょう。 

きれいな環境で仕事ができる 

ユニット型特養は2,000年代に入ってから作られるようになった施設であるため、新設される特養のほとんどがユニット型特養です。そのため、新しくきれいな環境で仕事ができるのも魅力と言えるでしょう。 

当コラムを運営しているコモエスの求人情報では、ユニット型特養の求人も数多く取り扱っています。実際の施設の様子を動画で確認することもできますので、興味のある方は下記リンクより御覧ください。 

ユニット型特養に向いている人 

最後に、ユニット型特養で働くことに向いている人の傾向を2つ紹介します。 

マルチタスクが得意な人 

ユニット型特養では、1人の介護士が複数の入居者を専任で担当するため、さまざまな業務を並行して行う必要があります。 

物事に優先順位をつけて段取りよくこなし、突発的なことにも臨機応変に対応できるマルチタスクが得意な人に向いていると言えるでしょう。 

一人ひとりにきちんと向き合いたい方 

一人ひとりの入居者と深くかかわって介護がしたい人にも、ユニット型特養で働くことが向いています。 

従来型特養では、施設のペースに合わせて入居者の介護が行われますが、ユニット型特養であれば自分の担当をもち、入居者のペースに合わせたきめ細かいサポートが可能です。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

ユニット型特養のイメージや、実際に働いた際の所感などあれば教えて欲しいっす！

ユニット型特養では働いたことはないので、実際のイメージはわからないのですが、イメージは少人数なのでゆったり働けるイメージと、職員自体も基本フロアに1人のところも多いから同時にナースコールなどが鳴った時どうするんやろ、、っていう不安がありそう。

あくまでイメージですが！

ガップリン

【インタビューまとめ】 

ユニット型特養には、少人数で働く現場ならではのメリットとデメリットがありそうですね。もし、少人数の施設での仕事が向いてないと感じた場合は、別の介護施設に転職をするのもおすすめです。 

 ガップリン 

日本一バズってる介護士！TikTokフォロワー6万人♪ 

主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️ 

求人サイト『コモエス』の公式アンバサダー。 

ユニット型特養にはきつい部分もあるが、魅力も多い！ 

ユニット型特養での勤務は、責任面やシフト面などできついと感じる部分がありますが、一人ひとりの入居者と深い関係性を築ける魅力的な働き方です。 

自分に向いていると思った方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。 

コモエスの求人情報では、ユニット型特養の求人も数多く取り扱っています。実際の施設の様子を動画で確認することもできますので、興味のある方は下記リンクより御覧ください。