なぜ介護職はやめとけと言われるの？その理由と向いている人・向いていない人を解説

なぜ介護職はやめとけと言われるの？その理由と向いている人・向いていない人を解説 

 世間で言われる「介護職はやめとけ」という意見は、本当に正しいのでしょうか？社会保障制度の見直しによって、働く環境の改善が進んでいる介護職のリアルについて詳しく解説していきます。 

向いている人や向いていない人はどんな人なのか、「介護職はやめておけ」と言われる理由や介護職を始める前に知っておきたいことなども併せて見ていきましょう。 

介護職が「やめとけ」と言われる理由 

介護職を目指したいと家族や身近な人に話したときに、「やめとけ」と言われたことはありませんか？その理由を深掘りしていきます。 

離職率の高い印象がある 

介護職に対して、「仕事が続かない」「すぐ辞める人が多い」というイメージがある人も多いでしょう。 

実際に、10年ほど前の介護職は離職率が高く、2007年の離職率は21.6％となっていました。厚生労働省発表の「令和2年雇用動向調査結果」の概要によると、日本企業全体の離職率はおよそ15％なので、平均に比べて高めであったことは事実です。 

しかし、離職率は年々低下していき、2021年には14.9％にまで下がっています。 

職場によっては残業が多い 

人手不足の介護職では、事前準備や片付け、記録など利用者のケアを行うために必要な業務が時間内にできないことから、残業が多くなってしまいます。 

業務内容的にトラブルやイレギュラーも発生しやすく、残業を完全にゼロにするのは難しいですが、異業種に比べて残業が極端に多いわけではありません。残業なしで働きたい場合は、介護職員の人数を十分確保している職場を選ぶとよいでしょう。 

収入が低いという印象がある 

「きつい仕事の割に収入が低い」という印象のある介護職ですが、現在は社会保障制度改革によって見直されています。厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、常勤の介護職員の平均給与は316,610円、「令和3年賃金構造基本統計調査」では一般労働者の賃金は、男性は337,200円、女性は253,600円です。 

待遇が見直されている介護職ですが、なかには給与に見合わない事業所も存在します。収入やキャリア、スキルを上げていくためには、職員を大切にして、教育にも力を入れるような職場を選ぶことが大切です。 

人間関係が難しい 

介護職は、利用者さんだけでなく利用者さんの家族や医療関係者など、人とかかわり合う機会が多い仕事です。たとえ相性の悪い人や苦手な人がいても、介護の仕事を進めるためにコミュニケーションを取っていかなければいけません。密なコミュニケーションが重要になる職種だからこそ、人間関係が難しいと感じることもあるでしょう。 

しかし介護職に就くメリットも存在する 

介護職は負担が大きい仕事だと感じるかもしれませんが、介護職ならではのメリットも存在します。 

幅広い人におすすめできる、介護職に就くメリットについて詳しく見ていきましょう。 

未経験でも始めやすい 

介護職は、未経験の人でも挑戦できる仕事なので、初めて就職をする人から転職をしてきた人まで幅広く活躍しています。未経験者を受け入れている事業所では、研修や資格取得をサポートする制度が整っている場合もあり、キャリアアップを目指すことが可能です。 

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年齢や学歴は関係ない 

就職や転職をする際に年齢や学歴がネックになることがありますが、介護職の場合は年齢や学歴に制限が少ないため、どんな人でも挑戦できる職種と言えます。 

実際に介護職で頑張っている人の中には、10代20代の若者や、60代以上の高齢の方も少なくありません。年齢や学歴に関係なく飛び込めるのが、介護職の大きなメリットです。 

資格の取得でキャリアアップが可能 

未経験で始められる介護職は、資格の取得によってキャリアアップを目指すことができます。 

• 生活相談員 
• ケアマネジャー 
• リハビリ専門職 
• 介護士 

これらの資格を取得すれば仕事の幅が広がるだけでなく、資格手当による給与アップも期待できます。 

介護職に向いている人 

どんな職業にも向き不向きがあります。ここからは、介護職に向いている人の特徴を4つ見ていきましょう。 

人との交流が好きな人 

介護の仕事では、利用者さんをはじめ、ご家族とのコミュニケーションも欠かせません。 

また、スムーズな介護を進めるためには介護職員間の人間関係が鍵です。よりよい介護を行うためにも、介護職員同士が協力しあい、助け合う必要があります。 

人との交流が好きで、いろいろな人とかかわり合うことを楽しめる人は、介護職に向いていると言えるでしょう。 

気配りができる人 

気持ちを察することができたり変化に気付けたりといった気配りができる人は、介護職に向いています。介護サービスを受ける方の中には、自分の希望や意思、体調などを介護職員に伝えることが難しい人もいるため、利用者さんが何をしたいのか、どうして欲しいのかを察することは介護の仕事において大切なポイントです。 

また、入浴や排泄などのお手伝いなど、プライバシーに配慮した言動が求められる場面も多いので、利用者さんの気持ちに寄り添うことができる人は重宝されます。 

気持ちの切り替えがうまい人 

介護の仕事をしている中で、ストレスを感じることや不安に思うことなどは誰にでもあります。そんなときに、パッと気持ちの切り替えができる人は介護職に適しているでしょう。また、オンとオフの切り替えも、介護職にとっては重要なスキルです。 

仕事で溜まったストレスをそのままにしていると、仕事をするのがつらくなってしまいます。 

ストレスを溜め込まず、いつでも笑顔で利用者さんに向き合える人は、介護職に適しています。 

夜勤や祝日の業務に抵抗がない人 

介護施設では、夜間や土日祝日も利用者を受け入れているところがほとんどです。もちろん、日勤や平日だけの勤務を希望する人も働けますが、夜勤や土日祝日の勤務ができる人はよりよい待遇で働きやすいでしょう。 

さまざまな時間帯、曜日を含めたシフト制の働き方に抵抗がない人は介護職に向いています。

介護職に向いていない人 

介護職に向いていないのはどんな人なのでしょうか。その特徴を4つご紹介します。 

マイペースに働きたい人 

介護は、利用者さんペースに合わせることが求められる仕事です。一人ひとりのペースやその日の状態に臨機応変に対応しなければならないため、マイペースに働きたい人には難しい部分があるでしょう。 

また介護の現場では、同じチームで働く介護職員や医師、看護師、リハビリ専門職員など複数の人と協力して仕事をします。チームプレーや周りの意見に合わせることが苦手な人は、介護職に向いていないかもしれません。 

体力がない人 

利用者さんの介護には体力が必要です。 

着替え、入浴、排泄など生活の介助以外に、職場によっては夜勤もしなくてはなりません。よって体力がない人にはきついと感じる場面が多いため、体力をつけたり正しい介護技術を身につけたりすることが大切になります。 

がさつな人 

介護は利用者さんの体や心のケアを行うため、丁寧な仕事が求められます。 

雑な仕事によるミスは、事故や利用者さんの心の傷、クレームといったトラブルにもつながりかねません。日頃から丁寧に仕事を行うことが介護職にとって重要なので、がさつな人には介護職は不向きでしょう。 

潔癖症の人 

排泄や入浴の介助や食事介助などの仕事は、潔癖症の人には大きなストレスとなる可能性があります。 

「嫌だ」「やりたくない」という気持ちでお世話をしていることは、利用者さんや周りの介護職員にも伝わってしまいます。 

潔癖症の人にとっても介護の現場にとってもメリットはないので、介護職を選ばないほうがよいでしょう。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

介護職に興味があるのですが、コミュニケーションにあまり自信がありません。

介護職はやめておいたほうがよいでしょうか？

そんなことはありませんよ！

コミュニケーションが重要な場合とそうでない場合がは、施設によって分かれる傾向があります。
特養など施設によっては、必要最低限のコミュニケーションで働くこともできますよ。
そのような施設でれば、人間関係に対して過度に悩まずに仕事をすることができると思います。 

ガップリン

【インタビューまとめ】 

介護業界はさまざまな施設で求人を行なっているので、コミュニケーションに自信のない方でも自分に合った施設を見つけることができるようです。介護職に興味のある方は、まずはどんな施設の求人があるのかチェックしてみてみましょう。 

ガップリン 

日本一バズってる介護士！TikTokフォロワー6万人♪ 

主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️ 

求人サイト『コモエス』の公式アンバサダー。 

介護職で働く前には業界や施設の正しい現状を把握しよう! 

介護職に対して「きつい」「給料が安い」「仕事が続かない」といったイメージがあったのは昔のことです。今は働きやすい職場も増えていて、勤続年数が長い人も多く活躍しています。とはいえ、事業所によってはいまだに介護職員の扱いが悪いところもゼロではありませんが、それは異業種にも共通して言えることでしょう。 

介護職に就くときに大切なのは、多くの介護施設の中から働きやすい職場を選ぶことです。業界や施設の現状を正しく把握し、自分に合った場所で介護の仕事を始めましょう。 

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