介護職に疲れたと思ったらどうすべき？疲れの原因や対処法とは

介護職に就いている人の中には、「疲れた」「もう無理」と負担を感じている人も少なくありません。その理由は、体力的なことから精神的ストレスまでさまざまです。 

この記事では、「介護職で疲れたときにどうすればいいのか」「疲れないためにできることはあるのか」など、介護職に疲れたあなたに役立つ情報をお届けします。 

介護職が疲れる原因 

 介護を必要としている人の役に立つ介護職は、やりがいのある仕事です。しかし、同時に体や心に疲れを感じることが多いとも言われています。 

介護職で疲れてしまうのはどうしてなのか、その原因を見ていきましょう。 

職場の人間関係 

介護職は資格や経験がなくても始められる仕事なので、さまざまな経歴の人が集まります。 

• 介護の仕事が初めての人 
• 他の介護施設から転職してきた人 
• 年齢が離れた人 
• 介護福祉士の資格を持つ人 

さらに、看護師や理学療法士、ケアマネジャーなど、同じ職場で働く異なる立場の人も多く、人間関係が複雑です。幅広い人が多く集まることで、仕事に対するモチベーションや価値観に違いを感じやすくなります。 

多方面に気を使う必要があると、人間関係に疲れてしまいかねません。 

事業所と意見が合わない 

介護を行う事業所には、それぞれ理念や運営方針があります。入職する際にはそれらを確認し、自分の考え方と合うかどうかを考えましょう。 

しかし、いざ働き始めると表面的な事業所の方針と実際の業務の内容が合わないということもあります。「こんな介護をしたい！」と思い描いた仕事ができないのは、ストレスにつながるでしょう。 

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身体的な負担 

介護の業務には、利用者さんの体を支える場面が多くあります。たとえば、以下のような作業です。 

• 着替え 
• 離床 
• 入浴介助 
• 排泄介助 
• 清拭 
• 車椅子への移乗 

上記のように体力的な負担が大きい業務によって、疲れが溜まりやすいでしょう。その他にも掃除や調理といった立ち仕事も多く、職場によっては体を休める暇がない場合もあります。 

体に残った疲労が蓄積され、休日だけでは疲れた体を回復させられないほどになると、仕事を続けるのが難しくなってしまうでしょう。 

精神的な負担 

介護職は、精神的ストレスが溜まりやすい傾向にあります。主な原因は、以下の通りです。 

• 利用者さんに気を使う 
• 利用者さんのご家族に気を使う 
• スタッフ間のコミュニケーションが必要 
• 介護職以外のスタッフとの連携が必要 

体力的に疲れた中でも、周りに気を使いコミュニケーションを円滑に行うように意識しなければならないのは、大変なことです。 

利用者さんとスタッフを併せると年齢層の幅も広いため、お互いを理解し合うのも簡単ではありません。 

苦手な業務がある 

介護職の仕事は、分類するとさまざまな業務があります。メインの業務は以下の通りです。 

• 食事介助 
• 入浴介助 
• 排泄介助 
• 就寝介助 
• 移乗介助 
• 口腔（こうくう）ケア 
• 掃除や洗濯 
• レクリエーション 
• 事務作業 

上記以外にも、働く施設によって介護職が行う業務内容は多岐にわたります。すべての業務が得意な人であれば問題ありませんが、なかなかそうもいきません。 

苦手な業務があると、身体的にも精神的にも負担が大きく、疲れを感じてしまいやすいでしょう。

介護職で疲れたときの対処方法 

疲れが溜まったまま我慢していると、体や心に支障が出てしまいます。早めに改善するための、対処方法をご紹介します。 

相談する 

疲れを感じたまま1人で抱え込んでしまうと、やがてその疲れがストレスとなり心身への負担につながります。 

信頼できる同僚や上司、知人など相談できる相手に悩みを話してみましょう。そのためには、普段から気軽に話ができる人間関係を構築しておくことも大切です。 

業務のやり方を見直す 

業務のやり方が間違っていたり無駄が多かったりすると、業務の負担も大きくなります。特に1人で行う業務だと、自分のやり方が正しいのか、それとも間違っているのかわからないこともあるでしょう。もっと効率のよいやり方があるのに、知らずに無駄の多いやり方を続けていたというケースも少なくありません。 

業務への負担が大きいと感じているのであれば、上司や先輩のやり方を見習って改善してみることをおすすめします。 

目標を考える 

何のために働いているのかがわからないと、やる気も出ず余計に疲れてしまいます。生活のため、お金のためというのはもちろんですが、それ以外に自分の目標を掲げることで、仕事を頑張れるでしょう。 

介護職の先に目指す目標を明確にすることで、日々の業務に対するモチベーションが保て、以前よりも前向きに取り組めます。 

資格の取得を目指す 

介護の仕事に関係する資格である「ケアマネジャー」や「介護事務」、「介護福祉士」を取得すれば、将来的にさらに活躍のシーンが広がります。 

管理職になることができれば待遇も改善される可能性もあるので、自分から選択肢が増えるように努力することが大切です。 

今苦労しているとしても、その経験が将来につながると思えば、頑張ろうという気持ちが生まれるでしょう。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

介護職に疲れた場合はどうしたらいいっすか？

介護職自体に疲れたのか、それとも施設の環境に疲れたのかによって取るべき対応は替わるのかなと思います。

介護職自体に疲れたのであれば、 思い切って他業種への転職 をしてみるのがよいのではないでしょうか。

施設に疲れたのであれば、 施設を変えてみる ことで環境が改善する可能性も十分ありますよ。1度他の施設に見学に行ってみるのもよいかもしれませんね。 

ガップリン

【インタビューまとめ】 

介護職に疲れてしまった場合は、施設を変えたり、転職したりするのがおすすめです。介護業界での転職は珍しいことではないので、施設を変えたいとお考えの方は、よりよい施設を探して見学に行ってみるのもよいかもしれません。 

ガップリン 

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介護職で疲れないためにやっておきたいこと 

 介護職に疲れて体や心に影響が出ないように、やっておきたいことをご紹介します。 

生活にメリハリをつける 

いつも仕事モードだったり体が疲れ切っていて休みを楽しめなかったりすると、仕事中心の生活が続き、息苦しく感じてしまいます。休むことも仕事のうちなので、オンオフをしっかり切り替えるようにしましょう。休みを楽しむことでリフレッシュでき、より一層仕事を頑張ることができます。 

他のスタッフと協力する 

何でも自分でやろうとすると疲れるだけでなく、空回ってしまいかえって他のスタッフや利用者さんに迷惑をかけてしまうこともあります。効率よく業務を進めるためにも、コミュニケーションを大切にして、必要に応じて他のスタッフと協力して業務を進めることが大切です。 

周囲と協力することができれば、身体的な負担や精神的ストレスの軽減につながります。 

考えの違いを認めるようにする 

介護職では、さまざまな利用者さんやスタッフとかかわります。その中には、自分と考えが違う人もいるでしょう。その考え方の違いにストレスを感じていると、疲れが溜まってしまいます。 

自分とは異なる考えの人がいる現実を受け入れることができれば、精神的な疲れを感じにくくなるでしょう。 

感情をコントロールできるようにする 

失敗をして落ち込んだり嫌なことがあってイライラしたりすると、ストレスが溜まります。ネガティブな感情をいつまでも引きずっていると、心身に疲労が溜まり仕事のクオリティも下がってしまうでしょう。 

ネガティブな感情は早めに切り替え感情をコントロールできれば、業務のパフォーマンスが低下しないことに加え、自分自身の負担も軽減できます。 

コミュニケーション能力を磨く 

介護職はスタッフや利用者さんなど、人とのコミュニケーションが大事になる仕事です。自分の意見や考えを押し付けていても、介護の仕事はうまくいきません。 

コミュニケーション能力を高めるためには、まずは人の話をよく聴くことが大切です。話を聴くことで相手の気持ちや考え、望みを理解し、業務を改善できるでしょう。高いコミュニケーション能力があれば、利用者さんやスタッフとの人間関係も深まり、日々の業務がスムーズに進みます。 

どうしてもつらい場合は転職もおすすめ 

 自分なりに改善しようとしても、「疲れた」「辞めたい」という気持ちのままであれば、転職することも一つの方法です。自分の体や心に無理をさせてまで仕事を続ける必要はありません。 

同じ介護職でも施設によってやり方は異なるため、自分に合った職場がきっと見つかります。楽しくやりがいをもって働ける転職先を見つけて、心機一転頑張ってみてはいかがでしょうか。 

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