障害者のグループホームはきつい？しかしメリット、やりがいも沢山！ 

障害者のグループホームで働いていて、「仕事がきつい」と感じている方はいませんか？きついと感じる場合は、原因を把握して対策を講じる必要があります。本記事では、障害者の介護がきついと感じる理由や障害者のグループホーム業務内容について解説します。 

障害者の介護はなぜきつい？

障害者の介護がきついと言われる理由は、主に6つあります。 

人間関係がきつい 

人間関係の悩みがあり、仕事がきついと感じる介護職員も少なくありません。 

障害者のグループホームでの勤務は利用者やその家族、他の職員達とかかわる機会も多い仕事です。すると、利用者とのコミュニケーションがうまく取れない、利用者の家族と信頼関係を築くのが難しいといった問題が起きることもあります。 

また、介護に対する価値観の違いにより、他の職員と衝突してしまうケースもあるでしょう。 

仕事内容に見合わない給料

仕事量に対する待遇に不満を抱いて、きついと感じる介護職員もいるでしょう。厚生労働省の「障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」によると、障害者のグループホーム介護職員の平均給与は 

292,930円（令和3年のデータ）となっています。介護は業務内容が幅広く、障害者のグループホームでは身体介護を含む重労働も少なくありません。仕事量に見合わない給料では、モチベーションを保つのも難しいと言えます。 

夜勤勤務がある 

グループホームの仕事には夜勤があるため、体力的にも精神的にもきついと感じる介護職員もいます。 

夜勤では就寝介助や排泄介助のほか、利用者の急な体調不良の対応もしなければなりません。緊急時は利用者の命にかかわる場合もあるため、求められる責任が大きくストレスを感じる介護職員も多い傾向にあります。 

また、夜勤があると体内リズムを整えるのが大変だったり、自由な時間が取れなかったりします。その結果、疲れがなかなか取れないこともあるでしょう。 

体力をかなり使う 

障害者のグループホームの仕事には身体介助や夜勤が含まれるため、体力をかなり使います。さらに、障害のある方はこちらの意図と異なる動きをすることもあり、予想外の出来事やトラブルが起こることも珍しくありません。そのため、他の介護現場と比べて疲れやすいと言えるでしょう。 

精神的面でつらいことが多い 

障害者の介護では、精神的につらいと感じることもあります。 

たとえば、利用者から理不尽に罵声や暴力を受け、ストレスを感じることもあるでしょう。攻撃的な言動を向けられ自身を否定された気持ちになり、精神状態が悪化してしまう介護職員もいます。 

汚い仕事をしなければならない 

汚い仕事が多いことに不満を抱く介護職員も少なくありません。障害がある方の中には、よだれや鼻水が常に垂れている状態だったり、トイレがうまくできなかったりする方もいます。 

介護業界の求人はとても多くあります。現在の職種や職場に不満や疑問を抱いている方は、自分に合った働きやすい業界や環境への転職を考えてもいいのではないでしょうか？ 

障害者のグループホームでの業務で大変なこと 

障害者のグループホームでの業務では、主に2つの面で大変だと感じる方が多い傾向にあります。 

外出支援が大変 

障害者のグループホーム業務には、外出支援も含まれます。外出支援では利用者の安全を守るために、介護職員は細心の注意を払わなければなりません。加えて、利用者の要望に応えたり予期せぬ出来事が起ったときに対処したりと、臨機応変な対応が求められます。 

利用者ごとに対応の方法が違う 

障害や症状は利用者によって異なります。したがって、介護職員は利用者ごとの特徴やケアの注意点を覚えて、一人ひとりに適したサポートをしなければなりません。 

たとえば、精神障害のある方は他傷行為や自傷行為を発作的に起こす場合があります。そのため、介護職員は常に気を配る必要があるでしょう。 

障害者のグループホームでの仕事に向いている人とは？ 

以下では、障害者のグループホームでの仕事に向いている人の特徴について紹介します。 

相手の気持ちを汲み取り理解することができる 

他人の気持ちを読み取るのが得意で共感力の高い方は、障害者のグループホーム勤務に向いているでしょう。障害の種類や症状によりますが、グループホームには他人とのコミュニケーションをとることが苦手な方もいます。 

相手の言動から気持ちを汲み取り、寄り添える方なら、利用者にとって快適なサポートができるでしょう。 

臨機応変な対応ができる 

イレギュラーな事態が起きた際、冷静に対処できる方も障害者のグループホーム勤務に向いています。 

知的障害や精神障害がある方は発狂したり発作を起こしたり、突発的な行動を取ることも珍しくありません。したがって、さまざまな状況を想定し、冷静かつ柔軟に対応できる方は、障害者介護の現場が求める条件に一致します。

障害者のグループホームで働くメリットは何がある？ 

障害者のグループホームで働くメリットは、主に3つあります。 

障害への理解やスキルが高まる 

障害への理解に加え、高齢者施設とは異なる専門知識や介護スキルが身につくのも、障害者のグループホームで働くメリットです。 

近年は改善傾向にあるものの、障害を抱える方に対する偏見や差別は社会にまだあります。しかし、介護の仕事を通して障害への理解が高まることで、自分の中にある差別や偏見は払拭できるでしょう。 

コミュニケーション能力の向上につながる 

コミュニケーションが苦手な障害者と接することで、自分の対人スキルが向上するのもメリットです。たとえば、他人に心を開いてもらう雰囲気作り、観察力や洞察力、相手の話を聴く力などが身につきます。自身のコミュニケーション能力が向上すれば、利用者の家族や他の介護職員ともよい関係が築けるでしょう。 

転職で有利に働くことがある 

障害者のグループホームでの勤務経験があると、障害者介護で身についた高度なコミュニケーション能力や臨機応変な対応力が評価され、福祉分野の転職が有利になる場合があります。 

また、障害者介護の専門スキルや知識も評価の対象です。イレギュラーな事態にも冷静に対応できる人材は、福祉分野に限らず他の職種の転職でも有利に働くでしょう。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

障害者のグループホームの現場においてコミュニケーション能力が高い人と臨機応変に対応できる人どちらがより向いてるっす？ 

コミュニケーション能力が高い人の方が向いていると思います。

 介護の現場で一番大切なのはコミュニケーション能力 です。 

ガップリン

コモコン

障害者の方と心を通わせるための秘訣などはあるっす？ 

できるだけたくさん、 利用者とコミュニケーションを取ることです 。

喋れない方でも聞こえていたりするので、 挨拶からでも積極的に話しかけてみましょう 。

利用者との「定番のくだり」を見つけると、スムーズにコミュニケーションが取れるようになります！名前を憶えてもらえると、こちらも嬉しい気持ちになれるので、ぜひチャレンジしてみてください。

ガップリン

【インタビューまとめ】 

利用者と良好な関係を築くには、やはり日々のコミュニケーションが大切というわけですね。コミュニケーション能力が求められるのは、介護業界のどの職種にも言えることかもしれません。もし介護業界への転職を考えているなら、思い切って転職してみるのも一つの手段ではないでしょうか？ 

ガップリン 

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障害者のグループホームでの勤務にはどんなやりがいがある？ 

以下では、障害者のグループホームでの勤務で感じられるやりがいについて紹介します。 

目標を達成できたとき 

障害者のグループホームに勤務していて、目標を達成した際にやりがいを感じる介護職員も多くいらっしゃいます。 

利用者に心を開いてもらうには、コミュニケーションの問題をはじめ、さまざまな困難に直面することもあるでしょう。スムーズなサポートを実現するためには、試行錯誤を繰り返す必要があります。 

だからこそ、数々の困難を乗り越え目標を達成した際に感じる喜びは大きいと言えるでしょう。 

利用者と心を通わせたとき 

コミュニケーションを取るのが難しい利用者と心を通わせることができたときも、やりがいを感じる瞬間でしょう。利用者との意思疎通がうまくできないと、落ち込み自信を失ってしまう介護職員も少なくありません。信頼関係を築くのに時間がかかった分だけ、意思疎通がスムーズにできたときの達成感を得られます。 

障害者のグループホームはきついこともあるがスキルアップなどのメリット、大きなやりがいもたくさんある！ 

障害者のグループホームでの仕事はきついこともあります。しかし、専門知識や介護スキルを修得できるのは大きなメリットです。やりがいや達成感も得られる仕事ですので、障害者のグループホームでの仕事に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。