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介護職の給料は安すぎる !? 給料を上げるポイントについて紹介!
介護職の給料が安いのは、法律上の問題や無資格者でも働けるというイメージが大きいでしょう。この記事では、介護職の給料が安い理由や給料を上げる方法などについて、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
目次
介護職の給料はなぜ安い?
厚生労働省が発表している「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士の平均月収は325,550円です。これは、「令和元年賃金構造基本統計調査」で記載されている全産業の平均給与額と比べると、7万円程度少ないでしょう。
介護職の給料が安い3つの理由について、以下で詳しく解説します。
介護士の専門性を重要視されていない
介護職は「誰にでもできる」というイメージがあり、専門性があまり重要視されていません。なかには、未経験者や無資格者を安い給料で雇って勤務させる事業所もあります。
そのため、資格が必要な業界と比べると、専門性を重視されているとは言い難く、介護業界は給料が低く設定される傾向にあるのが現状です。
介護報酬に上限がある
介護保険が定める介護報酬には上限が決められています。利用者を増やせば増やした分だけ報酬が入ってくるものでもないため、企業努力だけでは給料は上がりません。たとえ利用者が少なくても、介護報酬が少ないと介護士の給料は少なくなります。
また、事業所に応じて職員の配置人数が決められているため、人件費を削って給料に充てることもできません。
介護業界は内部留保額が高い
内部留保額とは、施設運営などの安定を考慮した資産のことです。現金ではなく、土地や車など形になっているものがほとんどで、介護士の給料に充てられることはほとんどありません。
加えて内部保留額は高ければ高いほど介護士に対する還元率が低くなることから、さらに給料が安くなる可能性もあります。
介護士が給料を上げる5つの方法
介護報酬には上限があり、法律上、介護士の給料を大幅に上げることは難しいと言えるでしょう。
そのため、給料を上げるには各自で工夫しなければなりません。次の項目では、介護士が給料を上げる5つの方法を紹介していきます。
介護福祉士の資格を取得
無資格で働いている人は、介護福祉士の資格を取ると資格手当の金額が増え、給料が上がります。
また、初任者研修や実務者研修でも給料に差が出てくるため、積極的に取得しましょう。
それぞれ給料の差は、厚生労働省が発表している「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」の通りです。
介護福祉士 | 329,250円 |
実務者研修 | 303,230円 |
初任者研修 | 301,210円 |
資格なし | 275,920円 |
無資格と介護福祉士の給料には約5万円の差があります。
初任者研修は介護業界における最初の資格であるだけでなく、働きながらでも受講できるため、無資格の方は初任者研修の取得から目指すのがおすすめです。
夜勤の回数を増やす
日勤より夜勤のほうが手当も付くため、給料がよくなります。
夜勤手当は1回につき5,000〜8,000円支給される施設が多い傾向にあります。時間帯は施設によりますが、夕方15~16時頃出勤して、朝に日勤者と交代する勤務形態がほとんどです。
夜起きていられる方や、体力に自信がある方は夜勤を増やすことで、収入をあげることができます。
派遣介護士として働く
派遣介護士とは、派遣会社に登録した介護士が指定された施設で一定期間働く働き方です。
パートやアルバイトよりも給料が高い傾向にあるため、同じ勤務時間でも収入を増やすことができます。
ただし、ボーナスが出ないことや同じ施設で長期間働き続けられない可能性があるなど、デメリットも考えられるため、働く際には注意しましょう。
管理職に昇進する
仕事の責任が重くなることから、役職手当が付き給料が上がります。一般職員と役職者の給料の差は、4万円ほどです。
人に教えるのが好きという方や施設全体を熟知していて全体を網羅できる方は、管理職への昇進も視野に入れてみましょう。
勤続年数を増やす
長く働いていれば介護技術や知識も向上し、施設の運営に貢献していると捉えられ勤続年数に応じて給料が上がる職場があります。
仕事内容や職場の人間関係にストレスを感じるなどのトラブルがなければ、長く働き続けることは給料アップにつながります。
厚生労働省が発表している「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」による、勤続年数ごとの給与額の平均月収額は以下の表の通りです。
勤続1~4年 | 296,700円 |
勤続5~9年 | 307,980円 |
勤続10年以上 | 350,820円 |
勤続1~4年と、10年以上を比較すると5万円近く給料が上がっています。
長く働き続けていれば、給料アップが期待できるでしょう。
違う介護業界に転職する
介護業界は利用者へ介護を提供するだけではなく、さまざまな職種があります。
たとえば、介護福祉士の資格を持っている人は、5年の実務経験を経て介護支援専門員の資格を取ることもできるほか、介護教員などさまざまな働き方の選択が可能です。
なかには介護士より給料がよい職種もあるため、別の資格を取得して転職することも給料アップにつながるでしょう。
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おすすめの介護業界の職種
給料が上がらず悩んでいる方は、介護士ではない職種を選択するのもおすすめです。
下記では、介護業界のおすすめの職種を5つ紹介します。
介護支援専門員
介護福祉士の資格を持っていて、実務経験が5年以上あると受験資格が得られます。
介護支援専門員の主な仕事は、利用者の介護度や特性に応じた介護サービスが提供できるよう計画書を作成することです。
平均給料は常勤で約35万、非常勤で約22万ほどであり、介護士より高いのがわかります。
資格を取得するまでは大変ですが、給料アップを希望するのであれば取得しておきたい資格です。
介護教員
介護教員は介護福祉士養成校の専任教員のことです。
介護福祉士を持っていることが前提で、実務経験5年以上、さらに介護教員講習を受講することで取得できます。
加えて介護教員の実務経験が3年以上あると、教務主任になることもできます。
サービス提供責任者
サービス提供責任者の仕事は、介護支援専門員が作成した計画書をもとに、介護士に指示を出し計画通りに介護が提供できるように調整することです。
平均給料は32万円ほどと言われています。
サービス提供責任者になるには、以下の3つの条件をクリアしましょう。
- 介護福祉士の資格を持っている
- 実務研修を修了している
- 3年以上の実務経験がある
特別な資格が必要なく、比較的転職しやすいでしょう。
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、利用者に福祉用具を選定したり使用方法を本人やその家族にアドバイスしたりする専門家です。
福祉用具を取り扱う事業所には配置が義務付けられており、必ず2名の福祉用具専門相談員を配属します。
介護福祉士、社会福祉士、保健師、看護師などの国家資格を取得している人は、講習を受けなくても福祉用具専門相談員として勤務可能なため、転職しやすい職種です。
生活相談員
生活相談員は介護施設に常駐しており、新規入所者の契約手続きや他関連機関との担当者会議に参加、介護支援専門員との連携など仕事内容は多岐にわたります。
主に裏方の作業なので、人間関係にストレスを感じてしまう人におすすめの職種と言えるでしょう。
平均給料はおよそ32万円です。
今後どうなる?介護の将来性
今後介護業界はどうなっていくのか、介護の将来性について3つの項目に分けて解説していきます。
介護は今後もなくならない
日本は、世界的に見ても高齢化社会であることに加えて少子化も進んでいます。
そのため、介護業界はこれからさらに活発になるべき業界であり、今後もなくなることはありません。
しかし、人材の確保が困難となり、継続できず衰退する企業も出てくる可能性が考えられています。
介護職は人間にしかできない職業
介護職の対象は利用者やその家族であり、人間を相手にしています。
入浴をサポートする機械浴や移乗を楽にする補助具などは多数開発されていますが、実際に使用していくのは介護士である人間です。
少子高齢化が進み、さまざまな介護の場面で機械を導入した場合でも、介護の仕事はなくなりません。
介護職員処遇改善加算とは
介護士の最低賃金を解決するため、計画・実行した施設を対象に、各自治体が介護職員の報酬を支給する制度です。
現場で介護業務に携わっている職員が対象であり、無資格者でも介護士でも働いていれば対象とななされます。
今後も、このような介護業界の処遇改善がさらに行われることを期待されています。
日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス!
まずは夜勤などのシフトの仕組みについてしっかりと理解することが大切です。
準夜勤と深夜勤(16時間)を混同している方も案外いらっしゃいます。深夜勤となると拘束時間は長いですが、 実労働時間はそこまで長くないうえに給料が上がりやすいので、給料を上げたい方には個人的におすすめです。 また、ダブルワークをしてみるのも、給料を上げるためのよい方法かもしれません。
【インタビューまとめ】
働き方次第では給料を上げることも可能というわけですね。もし今の給料に不満があり、なんとか上げたいと考えているなら、働き方を変えるか、また思い切って転職してみるのもひとつの手ではないでしょうか?
ガップリン
日本一バズってる介護士!TikTokフォロワー6万人♪
主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️
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その他SNS等のリンク:https://lit.link/gappringapurin
介護職はポイントを押さえれば給料が上がる仕事!
介護職は介護報酬の上限が決められており、無資格者でも携われる仕事があるなどの理由から給料が安く設定されています。しかし、介護職でも専門の資格取得や勤務形態を変えれば、給料アップが見込めるでしょう。
介護業界で働き続けながら給料アップを希望する方は、転職や勤務形態の変更など工夫してみるのがおすすめです。
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