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介護職を辞めてよかった思う理由にはどんなものがある?転職は介護業界でするほうがいい?
介護職を辞めたいと思っている方の中には、「本当に辞めても大丈夫?」「辞めるメリットはある?」などのように退職を迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、介護職を辞めてよかったと思う主な理由や、介護職を辞めたいと思った際にまずやるべきことなどを紹介します。
記事の後半では、おすすめの転職先と介護業界内で転職する際のポイントについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
介護職を辞めてよかったと思う理由とは?
介護職を辞めてよかったと思う主な理由を3つ紹介します。
人間関係の悩みがなくなった
介護職を辞めて、人間関係の悩みがなくなったと感じる方が多いようです。
介護の現場では、介護士同士や利用者、利用者のご家族など、さまざまな人とコミュニケーションを取る必要があります。
日々さまざまな立場の人とコミュニケーションを取っていく中で、利用者からの暴言や理不尽なクレームを受けることも少なくありません。
また、職場の上下関係やいじめなどもストレスの原因の一つです。
介護職以外の仕事に転職し、人間関係の悩みから解放された介護職員の方も多いため、人間関係に悩んでいる場合は退職や転職を考えてもよいでしょう。
身体的に楽になった
介護職は入浴介助やベッドの移乗など、身体的に負荷のかかる業務が多い職種でもあります。
そのため、介護職を辞めると身体的に楽になったと感じる方も多いようです。
特に、人手が足りていない現場では夜勤に入る回数が多くなることもあり、介護職は続けたいけれど身体がついていかないという理由で、退職に踏み切る方もいます。
無理して働いてしまうと体を壊す原因となるため、身体的に負担の少ない仕事への転職も検討しましょう。
給料が増えた
介護職を辞めて転職したところ、給料が増えたという声もよく聞きます。
介護職は不規則かつハードな仕事である割に給料が低く、報酬や待遇が仕事内容に見合っていないと感じる人も少なくありません。
そのため、将来や生活のことを考えて、他の職種に転職する方もいます。
介護職を辞めたいと思う理由にはどんなものがある?
以下では、介護職を辞めたいと思う主な理由を6つ紹介します。
時間外労働が常態化しているから
全国労働組合総連合の「介護労働実態調査 報告書」によると、施設介護労働者の4人に1人が時間外労働を行なっているという結果が出ています。
このように、職場によっては時間外労働が常態化しており、「時間外手当が支給されない」や「休日に業務連絡が頻繁に来る」などのストレスから、介護職を辞めたいと思う方が多いようです。
体調不良が続いていたから
不規則な生活やストレスから体調不良が続き、介護職を辞めたいと思う方も少なくありません。
「仕事のことを考えると体調が悪くなる」や「腰痛や膝を痛めて、生活に支障が出る」などの体調不良が続く場合は、自身の心身の疲労を解消するために、退職・転職を考えるのがおすすめです。
給料が増える見込みがあまりなかったから
先述の通り、介護士の給料は仕事内容に見合っていないとことが多く、転職を考える方もいます。
介護の仕事はスキルや実績がわかりにくく、給料アップの条件も勤続年数が優先されがちです。
資格を取得することで昇給を目指せますが、上がる金額の少なさに落胆してしまう方も少なくありません。
違法な医療行為が行われていたから
医療関係の資格を保有している職員が不足している職場では、医療行為を行う資格がない介護士に医療行為をさせることもあるようです。
資格がない介護士による医療行為は違法であり、利用者の命を危険にさらしてしまう恐れがあります。
そのため、 違法な医療行為が行われている職場はすぐに退職し、警察などの公的機関に通報をしましょう。
強い責任感によるプレッシャーに耐えられなくなったから
介護職は、いつ不測の事態が起こるかわからない緊張感や、決して失敗できないというプレッシャーを抱えやすい職種です。
その緊張感やプレッシャーで神経をすり減らしてしまうと、大きなストレスとなってしまうことがあります。
理想と現実にギャップがあったから
自分が抱いていた介護職の理想と現実にギャップがあり、仕事が苦痛だと感じてしまう人も少なくありません。
実際の介護現場は、規則に沿って介助しなければならない場面が多く、自分が思い描いていた介護ができない現実にギャップを覚えてしまう方もいます。
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介護職を辞めようか悩んでいる方がまずやっておくべきことは?
後先考えずに退職してしまうと、後悔につながる可能性があります。
そのため、介護職を辞めようか悩んでいる方は、まず以下で紹介する4つのことをやってみてください。
介護職そのものを辞めたいのかを考える
まずは、介護職そのものを辞めたいのか、それとも今の職場を辞めたいのかを考えることが大切です。
自身が抱いている不満の原因を明確にすることで、介護業界内で転職をするのか、それとも介護職以外の職種へ転職するのかの判断を正しく行うことができます。
第三者への相談
介護職を辞める前は、家族や友人などの第三者に相談しましょう。
周囲の人に相談すると自分の考えが整理されるだけではなく、自分では気付けなかった新たな解決策が見つかる可能性があります。
近くに相談できる人がいない場合は、転職エージェントを活用してみるのもよいでしょう。
現状の改善の要求
職場に対する不満がある場合は、退職の意思を伝える前に、上司に現状を改善できないか相談・要求してみましょう。
職場の体制や働き方が改善されれば、現在よりも働きやすくなるかもしれません。
それでも改善の見込みがない場合は、退職・転職を考えるのがおすすめです。
転職先を探しておく
介護職を辞める前に転職先を探しておくことが大切です。
転職先を先に探しておくことで、収入や貯蓄の不安感から転職先を妥協して決めたり、転職先の職場が合わなかったりするなどの後悔を防ぐことができます。
介護職から転職するのにおすすめの職種
介護職からの転職でおすすめの職種を5つ紹介します。
保育士・保育補助
1つ目は保育士・保育補助です。
保育士・保育補助の仕事は、介護職と違って24時間体制ではなく、夜勤も基本的にないため、生活のリズムが整いやすいという魅力があります。
保育士になるには、国家資格である「保育士資格」が必要ですが、介護士から保育士になる場合は、保育士試験の一部科目が免除に。
具体的には、介護福祉士と社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格を保有している場合は、保育士試験の筆記科目である「社会的養護」と「児童家庭福祉」「社会福祉」の免除が可能です。
なお、保育補助の場合、資格や経験は必要ありません。
そのため、保育補助の仕事は、保育資格を持っていない方や保育資格の取得が難しい方などにおすすめです。
営業職
2つ目は、営業職です。
営業職は、相手の立場で物事を考える能力やトラブル対応力などが求められる職種であり、介護職で培ったコミュニケーション能力や提案力などを発揮できます。
介護や福祉、医療関係に関する営業であれば、専門知識を活かした提案ができ、やりがいにつながるはずです。
人と話すことが好きな方やコミュニケーションが得意な方は、営業職への転職を考えてみるのもよいでしょう。
介護事務
3つ目は介護事務です。
介護事務の主な仕事内容は、介護給付費明細書(レセプト)の作成やシフト・経理管理、窓口対応などがあります。
肉体労働が少なく夜勤もないため、介護職よりも規則正しい生活を送れるでしょう。
介護職に比べると人とコミュニケーションを取る機会も少ないため、人間関係の悩みから解放されたい方におすすめです。
看護師
4つ目は看護師です。
看護師は、人の役に立つ仕事をしたいと考えている方や、スキルアップを目指している方に向いています。
また、看護師は介護職よりも給料が高い傾向にあるため、安定した生活を送りたい方にもおすすめ。
介護士から看護師になるには、国家資格である「看護師資格」を取得する必要がありますが、取得の難しい方は無資格・未経験でも始められる看護助手を視野に入れてみてもよいでしょう。
キャリアコンサルタント
5つ目はキャリアコンサルタントです。
キャリアコンサルタントは具体的に、求職者の悩みや希望をヒアリングし、その人に合った就職・転職先を提案したりアドバイスを行なったりします。
介護職で培ったコミュニケーション能力や共感力はもちろん、自分自身が抱えたことのある仕事の悩みや転職の経験なども仕事に活かすことが可能です。
ただしキャリアコンサルタントとして働くためには、「キャリアコンサルタント試験」に合格する必要があります。
こちらは、厚生労働大臣が認定する「厚生労働大臣認定講習」を修了することで受験資格を得られるため、未経験からでも挑戦しやすいと言えるでしょう。
介護業界内で転職する場合のポイント
今の職場に不満があるものの、介護職は続けたいと考えている方もいらっしゃるのはないでしょうか。
介護業界内で転職をすれば、これまで積み上げてきた知識やスキルを活かして働くことも可能です。
以下では、介護業界内で転職する場合のポイントを3つ紹介します。
退職の原因が人間関係の場合
退職の原因が人間関係の場合は、同じ介護業界内でも職場を変えることで、働きやすくなる可能性があります。
人間関係は、実際にその職場に勤めてみないと判断できない部分もありますが、応募や面接の段階である程度見極めることが可能です。
特に、給料が相場よりも高すぎたり頻繁に求人を出していたりする職場は、離職率が高い傾向にあるため、転職をしても再び人間関係で悩んでしまうかもしれません。
よって、転職する際は、情報収集や準備を慎重に行うことが大切です。
また、チームでの仕事が苦手な方は、1人業務を行うことが多い訪問介護の仕事を検討してみてもよいでしょう。
退職の原因が体調面の場合
退職の原因が体調面の場合は、まずその原因を明確にする必要があります。
肉体的な負担を減らしたい場合は、介助業務の少ない介護施設や介護ロボットのような機械を積極的に導入している介護施設への転職も手段のひとつ。
不規則な勤務の場合は、夜勤や残業が少ない職場を探しましょう。具体的には、日勤だけの訪問介護や夜勤シフトがないデイサービスなどへの転職がおすすめです。
退職の原因が給与面の場合
退職の原因が給与面の場合は、希望する給料に届きそうな介護施設に絞って転職活動をしていきましょう。
ちなみに、厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、平均給与は以下の順で高くなっています。
ランキング | 施設名・事業所名 | 平均給与(常勤) | 平均給与(非常勤) |
1位 | 介護老人福祉施設 | 350,430円 | 260,000円 |
2位 | 介護老人保健施設 | 338,920円 | 275,300円 |
3位 | 特定施設入居者生活介護事業所 | 322,020円 | 244,250円 |
4位 | 介護医療院 | 312,600円 | 265,490円 |
5位 | 訪問介護事業所 | 306,760円 | 174,150円 |
夜勤勤務がある介護施設は夜勤手当が付くため、平均給与が高い傾向にあります。
その他、資格手当や残業代の有無についてもよく確認しましょう。
介護業界内での転職でも、今より働きやすくなる可能性はある!
現在の職場がつらくて仕事を辞めたいと考えている場合、介護職そのものを辞めなくても介護業界内で転職することで、今より働きやすくなる可能性があります。
人間関係や体調面、給与面など、退職したい理由によって向いている転職先が異なるため、まずはなぜ辞めたいと感じるのかを明確にしましょう。
そのうえで、計画的に転職を行なったり慎重に情報収集をしたりすることが大切です。
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