介護の仕事は人手不足なのに辞めたいなんて無責任？辞めるべきケースと円満に辞めるコツを解説！ 

介護現場は人手不足であることが多く、責任感や周囲への気遣いから「辞めたい」と言い出せずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 

そこで今回は、職場を辞めると言い出しにくい原因や辞めずに続けた場合のデメリット、辞めたほうがよいケースを紹介します。円満に退職するコツと流れも解説しているので、ぜひ参考にしてください。 

職場を辞めると言い出せないのはなぜ？ 

人手不足の職場では、なぜ辞めると言い出しにくいのでしょうか。その理由を見ていきましょう。 

上司に辞めたいと伝えるのが怖い 

苦手な上司や威圧的な上司に辞めると伝えるのは勇気がいるため、職場に不満を感じながらもなかなか辞められないケースがあります。 

特に、慢性的な人手不足が続く介護の現場において、上司との関係がうまくいっていない場合や普段からコミュニケーションが不足している場合、どんな反応をされるか不安になり、すぐに言い出せないこともあるでしょう。 

引き止められたときが面倒 

退職の意を伝えに行った際に引き止められると、断れる自信がないことから、辞めると言い出しにくい人もいます。 

しかし、断れずに仕事を続けたとしても不満や悩みがある状態のままでは、また同じように辞めたいと思うようになり、さらに悩みを増やすことになってしまうでしょう。 

他のスタッフに迷惑がかからないか心配 

辞めることで人手不足が加速し、他のスタッフに迷惑がかかるのではないかと心配になり、責任感から辞めると言い出しにくい場合もあります。 

辞める理由が人間関係ではない場合、より言い出しにくいこともあるでしょう。 

辞めたいと言わずに介護の仕事を続けるとどうなる？ 

辞めると言わずにそのまま続けるとどうなるのでしょうか？辞めずに介護の仕事を続けるリスクを紹介します。 

介護職へのモチベーションが下がる 

辞めたいと思いながら現在の職場に在籍し続けても、モチベーションを維持することは難しいでしょう。さらに不満がたまり、常に辞めることを言い出すタイミングを伺うようになってしまいます。 

また、モチベーションを保てない職場で働いていてもスキルアップは望めません。キャリアアップを図るためにも、早急に退職の意を伝えるべきでしょう。 

辞めるタイミングを逃し取り残される 

周囲を気にして辞めたいと伝えられずにいると、他の同僚に先を越されて、より辞めづらくなるかもしれません。人手不足の現場は常に忙しく、新入社員が早期退職するケースも多いため、いつの間にか中堅になってますます辞めるタイミングを掴めなくなる可能性があります。 

辞めるタイミングを逃して取り残されないようにするには、早めに行動することが大切です。 

ストレスで疲弊する 

辞めたい気持ちを抑えて仕事を続けると、ストレスが蓄積されていきます。さらに、人手不足の職場は1人にかかる負担も大きいため、常に忙しく動き回る必要があります。 

その結果、心身ともに疲弊してしまい、不調に見舞われる恐れがあります。将来のためにも、限界を迎える前にはっきり辞めたいと伝えましょう。 

人手不足でも辞めたほうがよい場合とは？ 

職場が人手不足でも、辞めたほうがよいケースを紹介します。 

勤務時間の不安定化が目立つ 

不安定な勤務時間が続くと、ストレスで心身に不調をきたすことになりかねません。人手不足を補うための休日出勤や残業、早出、夜勤回数の増加や休憩時間の現象といった勤務時間の不安定化が目立つ場合は、退職を考えましょう。 

職場の雰囲気がよくない 

介護の仕事は、スタッフ同士が協力して行う業務を行うほか、介助に関する報告や連絡も大切なため、コミュニケーションが不可欠です。そのため、職場の人間関係は、働くうえで特に重要視すべきことであるといっても過言ではありません。 

いじめや暴言、悪口はもちろん、何となく雰囲気が悪い場合など、自分には合わないと感じたら、辞める方向で動きましょう。 

仕事への意識やレベルが違いすぎる 

厳しすぎる職場や仕事の方針に疑問を感じるような場合など、仕事への意識やレベルが合わないと感じたら辞めるのが賢明です。 

あまりに高いレベルの技術や知識を求められたり、ミスを必要以上に責められるような職場で働き続けたりすると、ストレスをため込んでしまうことになるでしょう。また、やりたい仕事をやらせてもらえない、安心して働く環境が確保されていないなども、モチベーション低下の原因につながります。 

転職したい理由がはっきりしている 

転職したい理由がはっきりしている場合も、例外ではありません。 

たとえば、資格を活かして相談員やケアマネジャーになりたい場合や、違う形態の介護施設で働きたい場合など、環境を変えなければ実現が難しい目標の場合は、将来のために早い段階で退職を決めましょう。 

ただし、未経験の職種に飛び込む場合は、明確なプランや高いモチベーションが必要になるでしょう。 

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給料の低さに不満がある 

給料があまりにも低いと、仕事へのモチベーションが低下します。職員の定着率は低く、新規の募集をかけても人が集まりにくいなど、1人にかかる負担がさらに大きくなってしまいます。 

経済面で生活に支障が出たり、心身に不調が現れたりする前に離職を考えましょう。 

求人募集や労働環境の改善を行なっていない 

求人募集を積極的に行なっていない、労働環境の改善をしないという場合も、辞めてよいケースと言えます。このような職場では、新たに人が入ってきても定着しにくく、いつまでも自分に負担がかかり続け、改善が見込めません。 

他の人に先を越される前に、辞めたい意思をはっきりと伝えましょう。 

人手不足でも円満に退職するコツ 

人手不足の職場でも、円満に退職することはできるのでしょうか。ここからは、人手不足でも円満に退職するコツを紹介します。 

退職前に次の職場を決める 

退職前に次の職場を決めてしまえば、人手不足でも退職する旨を伝えざるを得ません。また、引き止められることも少ないでしょう。 

転職活動中に次の職場へのモチベーションを高めることで、現在の職場に気を遣うことも減らすことができます。 

周囲の反応を気にしない 

周囲の反応は、辞めることを伝えた後でなければわかりません。退職の意思を伝える前から、人の反応やその後の人間関係を心配するのはやめましょう。 

辞めると伝える際は、自分の意思がブレることのないようにしてください。現在の職場への責任感も大切ですが、転職後の職場にも目を向けて前向きな姿勢を貫きましょう。 

辞めたいと伝えるタイミングに注意する 

円満に辞めるためには、伝えるタイミングを見極め、切り出すことが大切です。 

まずは就業規則を確認し、規則に沿った時期を考えましょう。適切に伝えることで、職場側も余裕をもって準備できます。繁忙期や退職間際に伝えると、人員に余裕がないことから、引き止められたり後回しにされたりする可能性があるため、避けるのが賢明です。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

人手不足の介護施設ではどういったことで困ることが多っす？

介助中に他のナースコールがなって対応できないなどは、あるあるですね。

人手不足の場合は思うような介護ができないことが多いので、続けるのが難しい場合は転職を検討してみてください！

ガップリン

【インタビューまとめ】 

人手不足の施設の場合は、自分が考える介護の理想を実現するのは難しいようです。人手不足で辞めたいという場合は、転職を考えてみるのもよいみたいですね！ 

ガップリン 
日本一バズってる介護士！TikTokフォロワー6万人♪ 
主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️ 
求人サイト『コモエス』の公式アンバサダー。 

介護の職場を退職する流れ 

最後に、職場を退職する流れを解説します。社会人としてのマナーを守り、円満に退職しましょう。 

上司に相談する 

いきなり退職届を提出するのはマナー違反です。まずは、直属の上司に辞めたい旨を相談しましょう。 

退職の了承を得るには、単に職場への不満を伝えるのではなく、明確な退職理由を用意しておくことが大切です。転職する場合は、新しい経験やスキルアップのための前向きな気持ちを伝え、相手が納得できるように説明しましょう。 

退職を申し出る 

民法では、退職を申し出てから2週間後に労働契約が終わるとされており、これは職場の就業規則よりも優先されます。つまり、すぐに辞めたい場合は、退職希望日の2週間前に申し出ることで、辞めることが可能ということです。 

ただし、円満な退職を選ぶなら、希望日の1～3か月前に申し出ることをおすすめします。早めに申し出ることで、引き継ぎや人員の補充がスムーズにでき、上司や同僚の負担も少なくなります。 

退職願を提出する 

上司の了承が得られたら、退職願を提出します。退職願とは、退職の旨を会社に伝える際の書類で、申し出の期限内に提出する必要があります。似た書類に退職届がありますが、退職届は退職日が決まった後に職場に届け出るための書類です。退職を申し出る際は、まずは退職願を持参しましょう。 

退職願に細かな理由を記載する必要はなく、一身上の都合と書けば問題ありません。 

引き継ぎをする 

退職日が決定した後は、後任者に引き継ぎを行います。 

後任者が決まっていない場合は、業務内容のマニュアルを作成しましょう。マニュアルは、誰が見ても理解できる内容であることが大切です。自分が辞めた後も支障がでないように配慮しましょう。 

有給休暇を消化する 

有給休暇は、労働基準法により勤続期間や労働時間に応じて付与されることが決められています。法律で定められた休暇のため、人手不足の職場であっても消化できる権利があります。人手不足などを理由に取得を拒否された場合は、有給休暇の申請は法律上拒否できないことを伝えましょう。 

退職日 

制服や社員証、健康保険証など、職場に返す必要があるものは退職日までに返却します。また、健康保険資格喪失証明書や源泉徴収票、離職票、雇用保険被保険者証などを受け取ります。 

一部の書類は後日郵送されるケースもあるため、退職日までに受取日の目安を確認しておきましょう。 

職場が人手不足でも環境を変えるのは自分のためと心得よう！ 

人手不足が続く介護の現場を辞めたいと言うのはとても勇気がいります。しかし、働きやすい環境を求めて転職することは、自分の生活や将来のために必要なことです。円満に退職できたあかつきには、新しい環境で再び頑張りましょう。 

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