介護職は資格なしだと大変？資格なし・未経験者におすすめの施設や資格を解説 

介護業界には多くの求人がありますが、資格や経験がなくて応募をためらってしまう人もいるのではないでしょうか。この記事では、資格や経験はないが介護業界で働きたい人に、おすすめの介護施設や資格について解説します。介護業界での働き方を理解して、よりよい施設を見つけましょう。 

資格なし・未経験でも介護士になれる！ 

介護業界で働く人の約3割は、未経験から勤務を始めています。そのため、未経験者歓迎としている職場が多いのも特徴です。この章では、資格なし・未経験でも介護士になれる理由について解説します。 

年齢も関係がない 

介護業界は人材不足で、人員の確保が急務となっています。そのため、年齢の高さが採用において不利になることは少ない傾向です。面接の際は年齢による心配をせずに、今まで経験してきたことや介護への意欲を伝えるとよいでしょう。 

大切なのは年齢ではなく、明るく穏やかな性格や利用者の気持ちに寄り添える観察力です。 

専門知識は仕事をしながら覚えられる 

介護職には専門知識が求められますが、専門知識が必要な仕事をいきなり任されることはありません。基本的に先輩介護士のサポートから始まるため、仕事のやり方を覚えながら、知識やコツを習得できます。また、施設によっては仕事や専門知識に関する研修を行なっているので、介護職を検討する際は確認しておきましょう。 

仕事中は上司や先輩の指示をしっかりと聞いて行動し、わからないことは放置せずに質問して理解することが大切です。 

コツさえつかめば力がなくても介助は可能 

力が必要な身体介助には、身体的負担を軽減させるためのコツがあります。たとえば、ボディメカニクスの活用などを行うことで少ない力でも介助ができ、腰への負担も減らせるでしょう。 

ボディメカニクスとは、ボディ（体）とメカニクス（機械学）を組み合わせた造語で、力学的な原理を活用して、最小限の力で介護できるようにした介護技術のことです。介助の際にボディメカニクスを活用すれば、介護する側だけではなく介護される側も、身体的負担を軽減できるでしょう。 

腰痛予防にも効果的なので、習得することをおすすめします。 

資格なし・未経験でもできる介護の仕事内容 

介護の仕事には、利用者の介護だけではなく、施設全体にさまざまな仕事があります。 

以下では、資格なし・未経験でもできる介護の仕事について、詳しく解説します。 

料理の配膳 

料理自体は専門のスタッフが行いますが、資格なし・未経験でもできる仕事が料理の配膳です。 

配膳自体は未経験の人でも簡単にできますが、利用者ごとの内容を正確に把握して、間違えないように配膳する必要があります。そのため、慣れないうちは座席表を見ながらしっかりと確認してから配膳しましょう。 

また、食事の際には利用者の体調にも気を配り、変化があれば経験豊富なスタッフに知らせることも重要です。 

施設内の清掃 

利用者が過ごす環境を清潔に保つために、施設内の清掃は欠かすことのできない重要な仕事です。主に利用者みんなが使うトイレや洗面所、廊下、食堂などを清掃します。 

また、清掃は見た目の清潔さを保つだけではなく、ウイルスの院内感染を防ぐ意味もあるため、手が触れる場所を中心にしっかりとした消毒・清掃が必要になる重要な仕事と言えるでしょう。 

シーツなどの交換 

介護施設では、定期的に利用者が使用するシーツを交換します。なかには寝たきりの人がいたり、肌の弱さから床ずれができる人もいたりするので、衛生を保つためにもシーツ交換は重要な仕事です。シーツ交換やベッドメイキングは資格や経験が不要のため、初めのうちは担当することが多いでしょう。 

慣れてくると任されるベッドの数も増えていくので、効率よく作業する必要があります。 

身体介助 

身体介護とは、利用者の体に直接触れて動作の支援を行うことで、身体介助は支援する行為そのものを指します。原則として訪問介護の場合、無資格者は身体介護に携わることはできませんが、介護施設内であれば、有資格者の指示を受けて身体介護を行うことが可能です。 

主な身体介助は、以下の通りです。 

• 食事介助 
• 排泄介助 
• 入浴介助 
• 歩行介助 
• 移乗介助 
• 更衣介助 

あくまで身体介護は利用者の自立支援が目的ですので、利用者本人が自力でできるようにサポートすることを心がけましょう。 

介護事務 

事務職の経験がありパソコンスキルのある方は、介護業界でも事務系業務を任されることがほとんどです。とはいえ、介護事務の主な仕事は介護報酬の請求事務ですが、一般的な事務の仕事もあります。介護事務として働きたいなら、面接の際に相談してみるとよいでしょう。 

資格なし・未経験者におすすめの介護施設 

介護施設といってもさまざまな種類があるので、詳しく解説します。資格なし・未経験者におすすめの理由も併せて説明しますので、ぜひ参考にしてください。 

デイサービス 

デイサービスは、普段は自宅で生活を送っている高齢者を対象としており、サービス提供場所となる施設まで日帰りで通ってもらい、さまざまなサービスを行います。 

基本的に営業時間は日中のみですので、介護職の勤務時間も日中で夜勤はありません。そのため、資格なし・未経験で働くなら、日勤中心のデイサービスを選ぶのが無難です。 

特別養護老人ホーム 

特別養護老人ホームの主な利用者は、自力で体を動かせない人や重度の認知症の症状が見られる人など、常に介護を必要としている人が対象です。意思の疎通が難しい場合も多く、初心者にはハードルの高い職場と言えるでしょう。そのため、資格なし・未経験にとっては大変な職場ですが、スキルアップ・キャリアアップしやすい面もあります。 

介護業界で高収入を狙うなら、特別養護老人ホームは視野に入れてみてもよいでしょう。 

介護老人保健施設 

介護老人保健施設は通称「老健」とも呼ばれる入居型施設で、対象はリハビリが必要な高齢者です。目的は在宅復帰で、自宅で生活するために必要なリハビリを行います。また、認知症ケアや終末期を支える役割も担っています。 

上記2つの目的に対応するため、医師や看護師、理学療法士や作業療法士といったさまざまな職種の人が働いているのが特徴で、専門職の技術や知識を学べるのでスキルアップやキャリアアップに役立つでしょう。 

当コラムを運営しているコモエスの求人情報では、資格なし・未経験者でも働ける施設を多数紹介しています。また実際の施設の雰囲気を動画で確認することが可能。資格がなくても働きやすい職場どうかがわかりますので、興味のある方はぜひ下記リンクより御覧ください。 

働きやすい施設の特徴 

この章では、どのような職場であれば働きやすいのか、具体的なポイントに絞って解説します。 

教育体制が整っている施設 

効率よく知識や経験を積むなら、教育制度が整っている施設をおすすめします。 

介護の仕事は実際にやって現場で覚えるイメージがあるかもしれませんが、実践のみで覚えていくのは難しいでしょう。施設で定期的に研修を受ける機会があれば、最新の方法を学べるのでスキルアップにつながります。資格取得に積極的な施設であれば、働きながら資格取得を目指せるので、施設を探す際には教育体制についても確認してみましょう。 

無資格・未経験者歓迎の施設 

未経験で介護職を目指す場合、求人情報に未経験・無資格歓迎の記載がある施設を選ぶことおすすめします。 

記載がある施設は対応に慣れており、未経験者を教育する制度や資格取得のための環境が整っている職場と言えるでしょう。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

介護の資格を持たずに介護施設で働く場合、意識しておくべきことはどんなことっす？

資格を取りたくなった時に援助をしてくれるような施設で働きましょう。

無資格者に対してしっかりと教育をしてくれるのかも、重要なポイントだと思います。

ガップリン

【インタビューまとめ】 

無資格の方が介護施設で勤務する際は、勤務先の環境が重要になってくるようですね。自分に合った施設で働くためにも、施設の求人に応募する段階で、できるだけ施設を事前に見学しておきましょう。 

 ガップリン 

日本一バズってる介護士！TikTokフォロワー6万人♪ 

主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️ 

求人サイト『コモエス』の公式アンバサダー。 

資格がない方におすすめの介護資格 

資格があれば仕事の幅も広がり、キャリアアップにもつながります。 

ここからは、資格がない人におすすめの介護資格について解説するので、ぜひ参考にしてください。 

介護職員初任者研修 

介護職員初任者研修とは、介護に関する基礎的な知識やスキルを身につけられる資格です。介護資格の中では比較的取得しやすく、能力の証明にもなります。 

決められたカリキュラムを終了後、筆記試験に合格する必要がありますが、実技はありません。また、筆記試験の難易度も低く、介護職として働くならぜひ取っておきたい資格です。 

実務者研修 

実務者研修とは、介護職員初任者研修よりも実践的なスキルを身につけられる資格で、取得すると介護の現場でよりよいサービスを提供できるでしょう。 

受講要件は定められておらず誰でも受講できますが、初任者研修の知識がないと、実務者研修のカリキュラムについていけない可能性があるので、介護職員初任者研修を取得してからの受講をおすすめします。 

介護福祉士 

介護福祉士は、心身状態に沿ったケアやアドバイス、ヘルパーの指導、サービスの品質管理などの知識が身につく国家資格です。介護資格の中では唯一の国家資格で、就職・転職に有利になり、更新も必要ないので生涯役立つ資格と言えるでしょう。 

ただし、受験するためには、指定された養成施設や福祉系高校を卒業するか、3年以上の実務経験および「実務者研修」の修了が条件であるため、注意が必要です。 

まとめ 

介護職は、資格なし・未経験でも歓迎されることが多く、専門的な知識や介助の方法を身につけることで、年齢・経験を問わずキャリアアップも目指せます。業界としては大変なイメージがありますが、やりがいがあって利用者や家族から感謝される仕事です。 

資格なし・未経験だと不安もありますが、一度介護の仕事を検討してみてはいかがでしょうか。 

コモエスの求人情報では、実際の施設の雰囲気を動画で確認することができます。資格がなくても働きやすい職場どうかがわかりますので、興味のある方はぜひ下記リンクより御覧ください。