介護士と看護師のいじめってあるの？その原因や対策、いじめの起きやすい介護施設の特徴を紹介 

介護施設では、看護師による介護士へのパワハラやハラスメントなど、いじめを受けることがあるという話をよく耳にします。ですが、実際の状況は施設によって大きく異なるため、過度に気にする必要はありません。 

本記事では、万が一介護施設で介護士が看護師からのいじめを受けた場合の理由と対処法について解説します。 

介護士と看護師の関係は施設によって異なる 

介護士と看護師は立場と役割が違うだけで、必ず関係性が悪いわけではありません。 

施設によって就業する人が違うため、介護士と看護師の関係性は施設ごとによって異なります。看護師がいる施設だからといって、いじめが必ず発生するわけではありません。 

介護施設で起こるいじめの内容 

介護施設で起こる主ないじめの内容は、以下のようなものです。 

• 陰口や悪口を言う 
• 特定の職員を無視する 
• 怒鳴る・威圧するなどの高圧的な態度をとる 
• 理不尽な仕事を押し付ける 
• 必要な仕事の情報を教えない 

嫌がらせによって相手の心を傷つけ、孤独感や負担を与える内容が多く見られます。 

介護士と看護師の関係が悪くなる4つの要因・対策 

介護施設で看護師と介護士の関係が悪くなり、対立してしまう要因は主に4つです。以下では、対策方法も併せて解説します。 

看護師のほうが介護士よりえらいと考えている 

看護師と介護士の立場は同等ですが、以下のように役割が異なります。 

介護士：介護が必要な人への日常生活への支援を行う福祉職 

看護師：介護が必要な人への医療を行う医療職 

看護師の仕事は介護士と比べて専門的な分野であることから、介護士よりも立場が上と考えてしまう看護師も、まれにいます。看護師との関係性を良好にするためには、お互いの役割を把握して専門分野を理解する姿勢をとりましょう。 

介護施設では介護士も看護師も対等の立場なので、優劣をつける必要はありません。 

看護師からの指示を上から目線だと決めつけている 

看護師は医療を行う立場上、介護士に指示をすることがあり、そのことを上から目線ととらえる介護士もいます。 

しかし、介護施設では介護が必要な人の健康維持が最重要なので、介護者に対して適切な指示を出すのに優劣はありません。お互いの立場を尊重し、看護師の指示や意見に対して耳を傾けましょう。 

意見交換を図るなど、お互いの考えを伝えてコミュニケーションをとることが重要です。 

給料に差がある 

厚生労働省の令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果統計によると、介護士の平均月給は316,610円なのに対し、看護師は369,210円です。看護師のほうが高いことから、待遇の差による優劣や格差を感じている人も少なくありません。 

しかし、給料の差は介護施設内の利用者には無関係な話です。利用者が安心して日常を送れる介護を第一に考え、収入格差などは気にしないようにしましょう。 

介護士と看護師の役割の違い 

看護師と介護士では役割が違うため、利用者へのケアなどの仕事内容が異なります。介護士と看護師双方の役割を理解していないと、考え方の違いにより相手と対立してしまうケースも考えられるでしょう。 

しかし、介護施設では利用者の健康維持が最優先です。以下で紹介する役割の違いについて把握し、看護と介護双方の役割に理解を示しましょう。 

介護士の役割 

介護士の役割とは、利用者の介護を通じて生活の質を上げるサポートです。 

毎日の食事など介護施設内での生活サイクルの介助を行い、利用者とのコミュニケーションを図ることが重要と言えます。お互いの信頼関係を築き、利用者とその親族の方に寄り添うのが介護士の役割です。 

看護師の役割 

介護施設における看護師の役割は、医療知識を活かして利用者の健康状態を維持・改善することです。 

体温や血圧の測定から、服薬・点滴といった医療が主な役割のほか、利用者の健康管理を目的として、専門知識によるサポート全般を行います。そのため、看護師には専門的な知識や資格が必要です。

いじめを受けたときの対処法 

以下では、いじめを受けたときの対処法を4つ紹介します。 

相手にせず反応しない 

嫌なことをする相手には、初めから対応しないことが重要です。相手からの嫌がらせに反応してしまうと、面白がって拍車がかかってしまう恐れがあります。 

こちらが嫌がるそぶりを見せず、無関心を貫きましょう。 

直接本人に伝える 

嫌がらせに対して言い返さないでいると、相手はこちらの立場が弱いと思っていじめをしてくることもあります。 

はっきりと嫌だということを相手に意思表示することで、それ以上のいじめを止めるきっかけとなるかもしれません。 

直接本人に伝える場合、1対1ではなく、他の職員や第三者が複数人見ている場所で行うのが効果的です。事実確認ができる状況を設け、自分が有利な状況を作りましょう。 

いじめてくる職員よりも上の立場の人に相談 

自分がいじめにあっている事実を、いじめてくる職員よりも上の立場の人に相談しましょう。 

いじめは他人が見ていない場所や、上司のいない場所で行われる傾向にあります。上司に現状を伝えることで、解決につながるかもしれません。 

転職を検討する 

直接相手に伝えたり上司へ相談したりしても解決しない場合は、転職を検討すべきです。 

いじめをしてくる相手の意識が変わらない限り、現状の改善は難しいと考えられます。最終的に自分を守るのは自分自身なので、いじめが原因で精神的に追い詰められてしまう前に、職場を変えてみましょう。 

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いじめが起きやすい介護施設の特徴 

以下では、いじめが起きやすい介護施設の特徴について紹介します。 

職員の募集を常時している 

規模がそれほど大きくないにもかかわらず、職員を常時募集している介護施設は人の入れ替わりが多いと施設です。職員が定着しない理由から、介護施設内のいじめが原因であるとも考えられます。 

面接から採用・就業まで即決であれば、職場に問題がある可能性もあるので、注意が必要です。 

利用者への対応が丁寧ではない 

職員対応が介護施設の利用者に対して丁寧ではない場合、基本的マナーが守れていない施設と言えます。マナーを守らないことが当たり前になっている施設は、職員間のいじめなどの問題を抱えている可能性があるでしょう。 

サービス残業・長時間労働が当たり前である 

サービス残業や長時間労働が当たり前の施設は、職員のストレスが溜まりやすい環境です。そのような職場では、人間関係が悪化しやすいため、いじめが起こる原因をつくってしまいます。 

そもそも正当な報酬を得られず、過度な長時間労働は労働基準法に違反する行為で、健全な状況ではありません。 

上の立場にいる人が威圧的である 

上司が威圧的な施設の場合、日常的にパワハラが行われている可能性が高いと言えます。そのような職場では、下の立場の職員が抑圧されて強いストレスを抱えることも珍しくありません。 

ストレスを抱えてイライラすることが増え、周りの人間に対しても攻撃的になると、いじめが発生しやすい職場環境になってしまうでしょう。 

施設で働く人の表情が暗い 

職場の雰囲気は、施設で働く人の表情に反映されやすく、暗い表情で活気がなければ注意が必要です。雰囲気がよくなければ、スタッフたちの顔色や態度にも現れます。 

利用者の表情もあまり明るくない場合は、何らかの問題を抱えている職場である確率が高いと言えるでしょう。 

日本一バズってる介護士ガップリンさんのワンポイントアドバイス！ 

コモコン

介護施設で介護士が看護師の方にいじめられることは実際あるっす？

僕はそのような経験はありませんが、特養や老健など看護師の数が多い施設では、立場や知識の違いで多少介護士が肩身が狭くなるかもしれませんね。
逆に、デイサービスや有料など看護師が1～2人しかいないとこでは、介護士の数が多いのでそういった悩みも少ないかも。 

看護師と介護士の関係性がいい場所は、しっかりと介護士が意見を出したり、主体性が強い施設ではお互いに尊敬の気持ちを持ってるので、仕事も上手くいきます。
介護士がナヨナヨしてる施設では、どうしても看護師が力を持ちがちですね。

ガップリン

【インタビューまとめ】 

実際の看護師と介護士の関係は、施設によりけりということですね。肉体的には負担が少ない仕事でもあるようです。もし、今の施設でのサービス提供責任者の仕事が大変だと感じる場合は、他の施設に転職して、環境を変えてみるのもよいかもしれません。 

ガップリン 

日本一バズってる介護士！TikTokフォロワー6万人♪ 

主に介護を出来るだけ明るく楽しく発信してます✌️ 

求人サイト『コモエス』の公式アンバサダー。 

どうしても解決しない場合は転職を考えよう！ 

介護施設での看護師によるいじめは、どこの職場でも起こりうる問題です。職場にはさまざまな人がいるため、双方の立場と役割、考え方の相違や職場の雰囲気などがいじめの原因となることがあります。 

今回紹介した対処法も、すべての人に効果があるとは限りません。どうしても解決しない場合は、思い切って転職してみましょう。 

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